花園会青壮年部(結成時)
矢野 薫さん
《花園会青壮年部研修会に参加して》
八月三十日から二日間、私達は、京都で行われた研修会に参加させて頂きました。
出発の日は、天徳寺と願成寺の住職様方にお見送りをして頂き、すぼらしい門出となりました。
京都に着いて、まず本山妙心寺の見学を行い、境内の広さ、その歴史の深さに触れ、
心が洗われる様な清清しい気持ちになりました。
次に、花園会本部長宮田正勝様の基調講演を拝聴いたしました。
その中で、寺である所の組織体は、異業主体であり、寺の組織を作る事によって、
学校の先生の話も聞けるし、自営業の人の話も聞ける、公的機関の人達の話も聞けるという利点がある。
その利点を活かしていく時に自分の人生を有意義に過ごす鍵があるのではないかと聞かされました。
そこで、一歩前に踏み出して、寺を地域社会の中で活用させていけばもっと住み良いすぼらしい
生活ができるのではないかと思います。
今、尊い命を頂いた子供たちが悩み傷ついています。
そんな子供たちを、寺を通して救っていけたら、どんなにかすぼらしい事だろうと感じまにた。
又、宮田様の話の中で、十二才で亡くなった筋ジストロフィー症で病院のベットで詩を書いた
少年の話がありました。
ここで、その少年の作った詩を少し紹介します。
題は『もう一度でいい』
この短い命をどうやって生かそう
一度僕達考えてみる
無駄にしてはもったいないみんなみんなすぼらしいカを持っている
だからだから ゆっくりと自分をもう一度見つめてみよう
短い命だから大切にしよう
僕は親切な心 思いやりのある心
励ませる知識 助けられる腕
これを合わせ持った人間になりたい
彼は、一生懸命生きる道を考えて、自分のできる事は何かを考えて、この世を去っていったのです。
この少年の詩は一日一日を大切に生きるという事を私達の胸の中に強烈に残していった様に思えます。
この講演では、たくさんの事を学び、これから生きていく上で本当に大切な事を教えて頂いた様に思います。
講演が終り、班別討議では全国のさまざまな活動状況やイベントが紹介されました。
私の所でも花園会婦人部主体で高いレベルの活動は行っておりますが、青壮年部がまだ結成されていないのが
現状です。
結成につきましては、お尚さんをはじめとして花園会役員総代の方々とこれから協議していきたいと
思っております。
二日目は、早朝より、勤行坐禅が行われました。
私情、雑念を捨てて澄み切った気持ちを体験させて頂き、自分は生きているのではなく、
生かされているのだと実感いたしました。
二日間、貴重な体験をさせて頂き、心より感謝致しております。
本当にありがとうございました。