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ご法事のこと

平成27年度 年忌法要
正定寺の檀家が行う年忌法事の手引き

昨今、年忌(年回)をどのようにして行えば良いのか、正定寺の若い施主から尋ねられる事が

多くなったので記す事にいたしました。

このページは正定寺寺報60号に記載されたものとほぼ同様なものです。

 

 

 

お祝い事は遅れても年忌供養は遅れるな   

亡くなった家族やご先祖さまの追善供養を年忌・年回法要と呼びます。

十王信仰・十三仏信仰などを元に逮夜法要から弔い上げとされる三十三回忌までの

年月日に随って営む法要を年忌・年回と呼びます。

 

正定寺は五十回忌までを一般檀家の年忌区切りとしています。

五十年忌を過ぎたご先祖さまのご供養は、「○○家先祖代々」とし永劫供養され絶家まで行われます。

言い換えれば、家内が盛んであるからご先祖さまのご供養ができる事になります。

 

初七日から百ケ日までの計8回を逮夜法要(中陰供養)と言います。

一回忌・三回忌・七回忌・十三回忌・十七回忌・二十五回忌・三十三回忌・五十回忌の計8回を

年忌法要と言います。

※地方によっては年忌の年が違う場合がありますが、佐伯地方では一般的に上記の年忌を

営みます。

  

逮夜8回と年忌8回の合計16回が専ら故人だけの法要です。

逮夜四十九日までは「白木の位牌」で百ケ日以降は「本位牌」となり、授けられた戒名を読み上げます。

 

喪主が合計16回の追善供養を施主として行うのは、喪主の年齢によっては極めて難しくなります。

葬儀を出した家の喪主が亡き家族を弔う回数は平均すると10数回となります。

1年間でお逮夜と一回忌の計9回を終えます。

一回忌が終わると施主の年齢とつきあわせると残りの年忌を行うのは数回となります。

 

《法要の忌日》

【一般法要】・・・命日の数日から数ヶ月前に行う一般的な法要。

【預修法要】・・・数ヶ月から1年程度の年月を早めて行う法要。

【延修法要】・・・数ヶ月から1年程度の月日を延ばして行う法要。

【命日法要】・・・故人の命日に合わせて自宅や寺で読経する法要

《年忌以外の法要》

【開眼閉眼供養】・・・仏壇やお墓の建立や移転などに行います。

【永代供養】・・・・・・・絶家して全ての法要をお寺に依頼する法要

※全ての遺骨・位牌をお預かりいたします。

《招待法事》

自宅に和尚さんを招いて行う法要です。

現在では檀信徒の七割がこの法要を行います。

昭和40年代まではこの法要が一般的で、親族を自宅に招き僧侶の読経を頂きお斎(会食)の座について

故人の報恩と遺徳を偲ぶものでした。

 

年忌の塔婆があります。

仏壇の前で読経します。

家族・親族の焼香があります。

お墓にお参りします。

《寺参り法事》

お寺に出向いて読経を頂く法要です。

現在では檀信徒の二割強がこの法要を行います。

一般的には、時間や自宅の都合などで家族だけが参拝して執り行う簡略された法要です。

 

年忌のお位牌をお寺に持参します。

位牌堂で読経し焼香いたします。

供華・供果・供菓などのお供えは施主にお任せしています。

年忌の塔婆をお渡しいたします。(お墓に僧侶は随伴いたしません)

《上げ法事》

お寺に出向いて読経を頂く法要です。

昔はお寺に出向いて行う法事はすべてこの「上げ法事」でした。

現在では年に数件の檀家が行う法要になりました。

 

お寺に位牌を持参して本尊の真前で読経します。

お墓参りがあります。

供華・供果・供菓などのお供えが必要です。

お霊具膳はお寺が用意します。

施主は親族・僧侶一同にお斎膳を用意します。

自宅の仏壇にも「団子」・「霊具膳」など招待法事と同じように荘厳いたします。

《施餓鬼法事》

自宅で行う正定寺でもっとも盛大な法要です。

施餓鬼という法要を僧侶五名で行います。昔から一世一代の供養と云われています。

現在では数年に一度行われる貴重な法要になりました。

自宅に縁側がないと法要が行えません。(正定寺本堂で行う事もできます)

年忌を迎える方だけではなく、ご先祖代々の塔婆もあります。

仏間がすべて寺院の本堂のようになります。

《その他の法事》

観音講・・・自宅でも正定寺本堂でも行います

大般若理趣分・・・自宅で行います。

平成27年の年忌法要
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